Excelは、毎日会社で仕事をする会社員の方はもちろんのこと、
それ以外の方達にとっても、日々の生活の中でなくてはならない
とても便利で身近なソフトですよね。
そして、その中でも、Excelの「関数」という魔法のツールを使いこなすことが出来れば、
複雑な計算も大量のデータの分析も、あっという間に出来てしまいます。
例えば、 商品の単価が入力されたデータから、商品の単価で高いものが知りたい時、
Excelの「LARGE(ラージ)関数」を使えば、あっという間に計算することが出来ます。
それでは、LARGE関数の使い方についてご説明していきます。
LARGE関数とは
まずは、LARGE(ラージ)関数とはどういう関数で、
どのような時に使えば良いのかについてご説明します。
LARGE関数は大きい方から数えて、指定した順位となる数値を調べる関数で、
商品の評価点が集計された表の中で、上位の点数が知りたい時などに使います。
LARGE関数の使い方( 条件の順位の数値を求める方法 )
それでは、LARGE(ラージ)関数の使い方についてご説明していきます。
例えば、商品と評価点が入力された表で、順位が「1位」の評価点が知りたい時は、
計算結果(答え)を入力したいセルをクリックし、
『=LARGE(配列,順位)』と入力します。
この時、手入力でも良いのですが、「関数の挿入」ボタンを使った方が、
簡単に関数の計算が出来、関数を使い慣れていない初心者さんには
特におすすめなので、そちらの方法で説明していきます。
まず最初に、
計算結果(答え)を入力したいセル(今回は「E2」)をクリックし(図1)、
次に、列番号のすぐ上にある「関数の挿入」ボタンをクリックします(図2)。
すると、「関数の挿入ダイアログボックス」が出るので、
関数名で「LARGE」を選択し、「OK」をクリックします。
(「関数名」に任意のものが表示されていない時は、
上部にある「関数の検索」に関数名を入力し、
「検索開始」をクリックすると、関数が表示されます。
※関数の検索についての詳細はこちらをご覧下さい。
関数名が分からない時の入力方法)
そうすると、「関数の引数ボックス」に切り変わるので、
「配列」に評価点欄の範囲を入力します。
今回は「B2~B6」のセルをマウスでドラッグして範囲選択します。(図1)
(この時、セル範囲を「絶対参照」にしたいので、
「B2~B6」のセルをマウスでドラッグした後に、 「F4」キーを押し、
「$(ドル)」マークを付けます。「B2:B6」⇒「$B$2:$B$6」)(図2)
※絶対参照についての詳細はこちらをご覧ください。
絶対参照とは(セル範囲をずれないようにする方法)
そして「順位」には「1」を指定するので、
今回は「D2」のセルをクリックして、(図3)、
「OK」をクリックします(図4)。
これで、計算結果(答え)が表示されました。
※「関数の挿入」ボタンを使った関数の使い方の詳細はこちらをご覧ください。
関数の挿入ボタンの使い方
LARGE関数のコピー
同じように、順位「2」と「3」の評価点も出したいので、
先ほど計算した順位「1」の評価点のセル(「E2」)を、
順位「2」のセル(「E3」)と「3」のセル(「E4」)にコピーします。
(マウスでドラッグでもOK)
すると、計算式がコピーされ、上記で「絶対参照」にしなかった、
順位のセルだけが自動でずれてくれるので、
順位「2」と「3」の評価点も計算することが出来ます。
LARGE関数と関連する関数(一緒に覚えると便利なもの)
LARGE(ラージ)関数に関連した関数に下記のものがあるので、
一緒に覚えておくと便利です。
- SMALL(スモール)関数
指定したセル範囲内で、数値、文字を問わず、
小さいほうから数えて、指定した順位となる数値を調べる
Excelの関数でよく使うもの一覧
いかがでしたか?LARGE関数の使い方は理解できましたでしょうか?
LARGE関数を使わずに、一つ一つ計算していくのは大変ですよね。
とても時間がかかって疲れ果ててしまいます。
このように、Excelの「関数」を使うのと使わないのとでは、
作業のスピードが驚くほど違ってきます。
とっても便利で有能なExcelの関数ですが、
実は使いこなせている人は少ないかもしれませんね。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
慣れてくると、とても便利なものになりますので、
ぜひぜひ使い方をマスターして使ってみて下さい。
それでは、LARGE関数の他にもまだまだよく使う便利な関数がありますので、
ご紹介したいと思います。