GIMPの基本的な操作方法を覚えたら、実際にイラストを加工してみて、
画像編集に慣れていきましょう。
ここでは、GIMPを使って、
イラストを加工する手順についてご案内していきます。
サイト(ブログ)のヘッダー画像などの作成にも活用出来ますので、
しっかり覚えて使いこなせるようにしていきましょう!
今回は、下記のような『パソコン教室のご案内』のイラストを作成します。
作成するイラストのサイズは、「450(幅)×200(高さ)」です。
それでは、イラストを加工する方法について見ていきましょう!
画像ファイルを準備しよう
まず、イラスト作成用の画像ファイル(PNG形式)を準備します。
check!
ファイル形式は有名なものだと、JPEG形式などもありますが、
GIMPでは、PNG形式のファイルだと、背景が透明なので使いやすいです。
今回はパソコンの画像ファイルを準備し、
画像サイズを「101(幅)×70(高さ)」にしました。
画像サイズの変更方法については、下記を参照して下さい。
→ 画像サイズの変更
GIMPを使ってイラストを作成しよう
GIMPを使ってイラストを作成する手順は下記のようになります。
- 画像ファイルを新規で作成する
- 背景をグラデーションにする
- パソコンの画像ファイルを追加する
- パソコンを移動させる
- レイヤーをコピーする
- 文字を入力する
- 文字をグラデーションにする
- 選択範囲を塗りつぶす
- 文字の縁取り
それでは、各手順について見ていきましょう。
1.画像ファイルを新規で作成する
メニューの「ファイル」→「新しい画像」をクリックします。
すると、「新しい画像を作成」ダイアログが出るので、
「キャンパスサイズ(画像サイズ)」を(幅)450、(高さ)200と入力して、
「OK」をクリックします。
これで、「画像ウィンドウ」に、キャンパスが作成され、
「レイヤーダイアログ」には、「背景レイヤー」が作成されます。
画像ファイルの新規作成についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ 画像ファイルの新規作成
2.背景をグラデーションにする
「ツールボックス」の「描画色」をクリックします(図の1)。
すると、「描画色の変更」ダイアログが出るので、
グラデーションの基本の色を選んで「OK」をクリックします。
今回は「ブルー」を選びました。
描画色の変更についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ 描画色と背景色の変更
「ツールボックス」の「ブレンド」をクリックして(図の2)、
「ツールオプション」の「グラデーション」をクリックします(図の3)。
今回は、「描画色から背景色 (HSV 時計回り)」を選びました(図の4)。
そして、背景をドラッグするとグラデーションになりました(図の5)。
check!
ドラッグする角度で
グラデーションが変化するので、いろいろ試して見て下さい。
3.パソコンの画像ファイルを追加する
メニューの「ファイル」→「レイヤーとして開く」をクリックします。
すると、「レイヤーとして画像ファイルを開く」ダイアログが出るので、
パソコンのファイルを選択(クリック)して、「開く」をクリックします。
これで、レイヤーとしてパソコンの画像ファイルが追加されました。
「レイヤーとして開く」についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ レイヤーとして開く
4.パソコンを移動させる
「ツールボックス」の「移動」をクリックして(図の1)、
「ツールオプション」の
「アクティブなレイヤーを移動」にチェックを入れます(図の2)。
パソコンレイヤーを選択(クリック)して(図の3)、
パソコンをドラッグして、左下に移動させます(図の4)。
5.レイヤーをコピーする
パソコンレイヤーを選択(クリック)して、
「レイヤーダイアログ」の「レイヤーの複製」をクリックします。
すると、レイヤーがコピーされますので、
もう一度クリックして、パソコンレイヤーを2つ追加します。
レイヤーのコピーについての詳細は、下記を参照して下さい。
→ レイヤーのコピー
追加したパソコンを移動させて、横に3つ並べます。
移動は、「4.パソコンを移動させる」を参照して下さい。
check!
真っ直ぐ移動させたい時は、Ctrlキーを押しながら、ドラッグします。
6.文字を入力する
「ツールボックス」の「描画色」の左下のアイコンをクリックし、
描画色を黒に戻しておきます。
ツールボックスの「テキスト」をクリックし、
「ツールオプション」の「フォント(書体)」と「サイズ」を選びます。
今回は、フォントは「Sans Bold」、サイズは「40」にしました。
文字を入力したい箇所をクリックして、『パソコン教室のご案内』と入力します。
文字入力をすると、自動的に「文字レイヤー」が追加されます。
文字の入力についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ 文字の入力
7.文字をグラデーションにする
「レイヤーダイアログ」の「新規作成」をクリックします。
すると、「新しいレイヤー」ダイアログが出るので、
「レイヤー名」を「グラデーション」と入力して、
「レイヤー塗りつぶし方法」は、「透明」にチェックを入れて、
「OK」をクリックします。
これで、新しいレイヤーが作成出来ました。
レイヤーの新規作成についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ レイヤーの新規作成
文字レイヤーを選択して、
右クリック→「不透明部分を選択範囲に」をクリックします。
先ほど作成した「グラデーションレイヤー」を選択(クリック)して(図の1)、
「ツールボックス」の「ブレンド」をクリックして(図の2)、
「ツールオプション」の「グラデーション」をクリックします(図の3)。
今回は、「Full saturation spectrum CCW」を選びました(図の4)。
そして、文字をドラッグするとグラデーションになりました(図の5)。
メニューの「選択」→「選択を解除」をクリックし、
選択範囲を解除します。
8.選択範囲を塗りつぶす
上記7.を参照して、新規で「ラインレイヤー」を作成します。
「ラインレイヤー」が「グラデーションレイヤー」より下にあることを確認して、
「ツールボックス」の「楕円選択」をクリックして、文字の下を楕円に選択します。
楕円選択についての詳細は、下記を参照して下さい。
→ 矩形・楕円選択ツール
選択できたら、
「ツールボックス」の「塗りつぶし」をクリックして(図の1)、
「ツールオプション」の
「塗りつぶし色」で「描画色」にチェックを入れて(図の2)、
描画色を選びます(図の3)。
今回は薄いピンクにしました。
先ほど選択した部分をクリックすると(図の4)、塗りつぶしが出来ました。
メニューの「選択」→「選択を解除」をクリックし、
選択範囲を解除します。
9.文字の縁取り
文字の縁取りの手順は下記をご覧下さい。
→ 文字の縁取り
今回は「選択範囲の拡大」の数値は「3」、
「選択範囲の境界をぼかす」の数値は「4」にしました。
白色で文字の縁取りをしたいので、
背景色に白が選択されているのを確認して、
メニューの「編集」→「背景色で塗りつぶす」をクリックします。
これで、文字の縁取りが出来きました。
メニューの「選択」→「選択を解除」をクリックし、
選択範囲を解除したら完成です。
check!
【レイヤーの順番に注意】
レイヤーの上下の順番が間違っていると、
上記の様に作成出来なかったりするので、
レイヤーの順番に注意するようにして下さい。