AutoCADで作図をしていると、
「この部品よく使うから、一まとめにしたいな~。」
なんて思うことありますよね。
そんな時は、ブロックにすると便利ですよ。
ブロックは、線や円などの、複数のオブジェクトを一つのかたまりに出来る、
とても便利なものなので、ぜひ作成方法を覚えてご活用下さい。
また、属性と呼ばれる文字列をブロックに追加することも出来、
ブロックごとに、文字列を変更出来るので、とても便利です。
それでは、それぞれの作成方法を見ていきましょう。
AutoCADのブロック作成方法
それでは、ブロックの作成方法をご説明していきます。
今回は下図のような、円が2つのブロックを作成してみましょう。
まず最初に、 ブロック定義のコマンドを実行するので、
何も選択されてないのを確認して、(何か図形などが選択されていた場合は、
「Esc」キーを押して、選択を解除して下さい。)
キーボードの「B」キーを押します。
(「B」はブロック定義の短縮コマンド(エイリアス)になります。
コマンドを実行する方法は、いくつかありますが、一番早くて簡単な、
短縮コマンド(エイリアス)を使った方法で説明していきます。)
すると、「ブロック定義」ダイアログボックスが出ますので、
「名前」にブロックの名前を入力し(今回は「buhin01」と入力します。) (図1)、
次に、「オブジェクトを選択」をクリックします(図2)。
すると、「ブロック定義」ダイアログボックスが閉じるので、
ブロックにしたいオブジェクトを選択して、「右クリック」します。
(「Enter」キーを押すでもOK。)
すると、「ブロック定義」ダイアログボックスに戻り、
先ほど選択したオブジェクトが表示されるので、間違いがないか確認します(図3)。
次に、「挿入基点を指定」をクリックして(図4) 、
(先ほどと同じように、ボックスが閉じます)
ブロックの基点をクリックして指定します。(今回は円の中心をクリック)
すると、ボックスに戻りますので、
「保持」か「ブロックに変換」か「削除」かを選び(図5)(☆1)、
「分解を許可」にチェックを入れて(図6) (☆2)、
「OK」をクリックします(図7)。
これでブロックを作成することが出来ます。
☆1:「保持」を選ぶと、ブロック作成後もブロックにならずに、
そのままの状態が維持されます。
「円」なら円のまま、「線」なら「線」のままです。
「ブロックに変換」を選ぶと、ブロック作成後はブロックになります。
「削除」を選ぶと、ブロック作成後に削除されます。
私はだいたいいつも「ブロックに変換」を選びますが、
用途に応じて使い分けて下さい。
☆2: 「分解を許可」にチェックを入れないと、
ブロックを分解出来なくなるので、忘れないようにチェックを入れましょう。
AutoCADでブロックに属性を追加(属性定義で文字)
それでは、ブロックに属性を追加する方法についてご説明していきます。
今回は、下図のような、表面粗さを表す肌記号で、数値の「Ra 25」を属性にして、
変更出来るようなブロックを作成していきましょう!
まず最初に、「属性定義」を作成しますので、
メニューの「作成」→「ブロック」→「属性定義」の順にクリックします。
すると、「属性定義」ダイアログボックスが出ますので、
各項目を入力していきます。
「名称」には、今回は「数値」と入力します(図1)。
※特に表示されないので、自分で分かりやすいものを入力すると良いと思います。
「既定値」には、表示したいものを入力します。
今回は、「Ra 25」と人カします(図2)。
「文字設定」で任意のものを選んで(図3)、「OK」をクリックします(図4)。
すると、ボックスが閉じますので、作成した「属性定義」を配置するために、
任意の箇所をクリックします。(配置した後に移動出来ます。)
これで「属性定義」が作成出来ました。
後は、作成した「属性定義」を含めてブロックを作成します。
ブロックの作成方法は、上記のAutoCADのブロック作成方法をご覧ください。
ブロックを作成する際に、
「ブロック定義」ダイアログボックスの入力が終わって、
「OK」をクリックした後に、
「属性編集」のダイアログボックスが出ますので、「OK」をクリックします。
これで、属性付きのブロックの作成が出来ました。
ブロックの属性編集(文字編集)
先ほど作成したブロックの属性を編集するには、
ブロックをダブルクリックします。
すると、「拡張属性編集」のダイアログボックスが出るので、
「値」に任意のものを入力し(今回は、「Ra 6.3」と入力します。) (図1)、
「0K」をクリックします(図2)。
これでブロックの属性を編集することが出来ました。
《こちらの記事もご一緒にいかがですか。》
AutoCADでブロックを編集名前変更やサイズ変更や基点変更
↑ AutoCADについての記事は、こちらの一覧をご覧下さい。