Excelは仕事をする上でも、仕事以外の日常生活でも、
なくてはならないとても便利なソフトですよね。
そしてその中でも、Excelの「関数」という魔法のツールを使えば、
複雑な計算もあっという間にできてしまいます。
例えば、複数の会社の、各月の売上金額などが大量に入力されたデータから、
月ごとの合計を求めたい時、
Excelの「SUM(サム)関数」を使えば、一瞬で計算することができます。
それでは、SUM関数の使い方についてご説明していきます。
SUM関数とは
まずは、SUM(サム)関数とはどういう関数で、
どのような時に使えば良いのかについてご説明します。
SUM関数は、数値の合計を計算する関数で、
Excelを使う上で、最も使用頻度が高く、基本の関数になりますので、
しっかり覚えて使いこなせるようにしていきましょう。
売上金額や販売台数などをまとめた表で、数値の合計を知りたい時などに使います。
SUM関数の使い方(数値の合計を求める方法)
それでは、SUM(サム)関数の使い方についてご説明していきます。
例えば、各社の売上金額が入力された表で、月ごとの売上金額の合計を求めたい時は、
計算結果(答え)を入力したいセルをクリックし、
『=SUM(数値1,数値2・・・)』と入力します。
※指定した範囲の中に、数値以外の文字があった場合は、
それを無視して数値のみの合計を計算してくれます。
この時、手入力でも良いのですが、「関数の挿入」ボタンを使った方が、
簡単に関数の計算が出来、関数を使い慣れていない初心者さんには
特におすすめなので、そちらの方法で説明していきます。
まず最初に、
計算結果(答え)を入力したいセル(今回は「C8」)をクリックし(図1)、
次に、列番号のすぐ上にある「関数の挿入」ボタンをクリックします(図2)。
すると、「関数の挿入ダイアログボックス」が出るので、
関数名で「SUM」を選択し、「OK」をクリックします。
(「関数名」に任意のものが表示されていない時は、
上部にある「関数の検索」に関数名を入力し、
「検索開始」をクリックすると、関数が表示されます。
※関数の検索についての詳細はこちらをご覧下さい。
関数名が分からない時の入力方法)
そうすると、「関数の引数ボックス」に切り変わるので、
「数値1」に5月の売上金額の範囲を入力します。
今回は「C3~C7」のセルをマウスでドラッグして範囲選択し(図1)、
「OK」をクリックします(図2)。
※「数値1」の欄に、自動でセル範囲が入力されている場合がありますので、
その時は、セル範囲が合っているか確認して下さい。
これで、計算結果(答え)が表示されました。
※「関数の挿入」ボタンを使った関数の使い方の詳細はこちらをご覧ください。
関数の挿入ボタンの使い方
SUM関数のコピー
同じように、6月と7月の売上金額の合計を計算するには、
先ほど計算した5月の合計のセル(「C8」)を、
6月の合計のセル(「D8」)と7月の合計のセル(「E8」)にコピーします
(マウスでドラッグでもOK)。
すると、計算式がコピーされ、セル範囲も自動でずれてくれるので、
6月と7月の売上金額の合計も計算することが出来ます。
SUM関数を簡単に入力する方法
上記で説明した「関数の挿入」ボタンを使うやり方以外にも、
SUM(サム)関数は、使用頻度が高い関数なので、専用のボタンが用意されています。
ツールバーの「ホーム」→「編集」の中にある、
「∑」(オートSUM)ボタンを押すだけで、
簡単にSUM(サム)関数を使えるようになっています。
とても便利なので、ぜひ使ってみてください。
関数のセルの範囲を手入力する方法
関数に慣れてくると、「手入力の方が早い。」と感じる方もいると思うので、
関数を手入力する時の、セル範囲の入力の仕方についても説明しておきますね。
セル範囲を入力する時は、開始セルと終了セルを「:」(半角コロン)で区切ります。
例えば、「D3~D5」セルの合計を計算したい時は、『=SUM(D3:D5)』と入力します。
そして、離れた複数のセル範囲の合計を計算する時は、
セル範囲を「,」(半角カンマ)で区切って入力します。
例えば、「D3~D5」セルと「E3~E5」セルの合計を計算したい時は、
『=SUM(D3:D5,E3:E5)』と入力すれば OKです。
Excelの関数でよく使うもの一覧
いかがでしたか?SUM関数の使い方は理解できましたでしょうか?
SUM関数を使わずに、一つ一つ計算していくのは大変ですよね。
とても時間がかかって疲れ果ててしまいます。
このように、Excelの関数を使うのと使わないのとでは、
作業のスピードが驚くほど違ってきます。
とっても便利でお利口なExcelの関数ですが、
実は使いこなせている人は少ないかもしれませんね。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
慣れてくると、とても便利なものになりますので、
ぜひぜひ使い方をマスターして使ってみて下さい。
それでは、SUM関数の他にもまだまだよく使う便利な関数がありますので、
ご紹介したいと思います。