AutoCADで作図していると、
「○○というブロック名のブロックだけを選択したい。」
「この画層(レイヤー)の、このオブジェクトを選択したい。」
などなどと、細かい条件を指定して、オブジェクトを選択したい時ってありますよね。
そんな時は、「オブジェクト選択フィルタ」を使うと、とても便利ですよ。
「○○の文字スタイル以外の文字だけを選択したい。」
などの、○○以外などの条件も設定することが出来ますので、
ぜひ「オブジェクト選択フィルタ」の使い方を覚えて、ご活用下さい。
それでは、「オブジェクト選択フィルタ」の複数条件の設定方法を見ていきましょう。
今回は、例として「buhin01」という名前のブロックだけを選択したい時の、
設定方法についてご説明していきます。
まず最初に、「オブジェクト選択フィルタ」のコマンドを実行するので、
何も選択されてないのを確認して、(何か図形などが選択されていた場合は、
「Esc」キーを押して、選択を解除して下さい。)
キーボードで「FI」と入力します。
(「FI」はオブジェクト選択フィルタの短縮コマンド(エイリアス)になります。
コマンドを実行する方法は、いくつかありますが、
一番早くて簡単な短縮コマンド (エイリアス)を使った方法で説明していきます。)
すると、「オブジェクト選択フィルタ」ダイアログボックスが出ますので、
ここで、選択条件の設定を入力していきます。
まず、「選択フィルタ」をクリックして(図1)、
表示されるリストから「ブロック」を探してクリックします(図2)。
すると、「選択フィルタ」に「ブロック」と表示されますので(図1)、
「リストに追加」をクリックし(図2)、上部にあるリストに
「オブジェクト = ブロック」と追加されるのを確認します(図3)。
次に、先ほどと同じ様に、「選択フィルタ」をクリックして、
表示されるリストから「ブロック名」を選択します(図1)。
そして、「選択」をクリックし(図2)「ブロック名を選択してください」
のボックスが出るので、[buhin01」をクリックして選択したら (図3)、
「OK」をクリックします(図4)。
すると、「buhin01」と表示されるので(図1)、
「リストに追加」をクリックします(図2)。
すると、上部にあるリストの「オブジェクト = ブロック」の下に
「ブロック名 = buhin01」の表示が追加されました(図3)。
これで、設定が完了しましたので、「適用」をクリックします(図4)。
すると、「オブジェクト選択フィルタ」ダイアログボックスが閉じて、
コマンドラインに「オブジェクトを選択:」と表示されますので、
マウスでドラッグして、検索範囲を指定し、「右クリック」で確定します。
(「Enter」キーを押すでも0K。)
これで、「buhin01」という名前のブロックだけを選択することが出来ます。
上記で設定した選択条件は、名前を付けて保存しておくことが出来ます。
そうしておくと、毎回設定しなくても、1クリックで、
オブジェクトの選択が出来て便利ですよ。
それでは、その方法をご説明していきたいと思います。
「オブジェクト選択フィルタ」のコマンドを実行するので、
キーボードで「FI」と入力し、
「オブジェクト選択フィルタ」ダイアログボックスを表示させます。
すると、先ほど設定したものが 残っていると思いますので、
任意の名前を入力し(今回は「ブロック01」と入力します。) (図1) 、
「名前を付けて保存」をクリックします(図2)。
すると、「現在」に「ブロック01」と表示されますので(図3)、
これで、選択条件が保存出来たので、「キャンセル」をクリックして(図4)、
「オブジェクト選択フィルタ」ダイアログボックスを閉じてOKです。
今回保存した選択条件で、オブジェクト選択をしたい時は、
「オブジェクト選択フィルタ」のコマンドを実行し、「現在」をクリックして、
表示されるリストから「ブロック01」を選択します。
その後は、上記と同じ様に、「適用」をクリックし、マウスでドラッグして、
検索範囲を指定し、「右クリック」します。(「Enter」キーを押すでもOKです。)
これで、オブジェクト選択が出来ます。
「オブジェクト選択フィルタ」を使うと、上記以外にも、
様々な選択条件を設定して、オブジェクトを選択することが出来て、
とても便利なので、他の場合も見ていきましょう。
例えば、文字スタイルが「スタイル1」以外の「文字」を選択したい時など、
○○以外と設定する時は、下図のように
「**NOT開始」と「**NOT終了」を使えば、設定することが出来ます。
条件設定の流れは、上記で説明した通りで、
まず「選択フィルタ」で任意のものを選択し、
「リストに追加」でリストに条件を追加していきます。
「文字スタイル名」など選択するものがある時は、
「選択」で任意のスタイル名を選びます。
このように、他にも様々な細かい条件を設定して、
オブジェクトを選択することが出来、「オブジェクト選択フィルタ」を使えば、
AutoCADでの作図が快適になりますので、ぜひ使い方をマスターしてご活用下さい。
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