AutoCADでコマンドを実行する方法はいくつかありますが、
短縮コマンド(エイリアス)を、コマンドラインに入力する方法が、
マウスを動かす手間なく、コマンドを実行することが出来るので、
一番早くて効率的ですよね。
よく使うコマンドの、
短縮コマンド(エイリアス)の一覧を作成しましたので、ぜひご活用下さい。
また、便利なファンクションキーについてもご紹介しますので、
この機会にぜひ覚えて、AutoCADでの作図をサクサク進めましょう!
AutoCADの短縮コマンドの一覧よく使うエイリアス
まずは、短縮コマンド(エイリアス)の入力について、
注意点がありますので、そこから見ていきましょう。
短縮コマンド(エイリアス)は半角で入力して下さい。
全角で入力すると、コマンドが実行出来ません。
日本語入力がONになっている状態で、短縮コマンドを入力する時は、
コマンド入力後に、ファンクションキーの「F10」を押します。
すると、半角で入力することが出来ます。
それでは、よく使うコマンドの短縮コマンド(エイリアス)を一覧にしましたので、
下記をご覧になりご活用下さい。
【短縮コマンド(エイリアス)一覧】
短縮コマンド(エイリアス) | 英語コマンド名 | 日本語コマンド名 |
---|---|---|
A | ARC | 円弧 |
AR | ARRAY | 配列複写 |
B | BLOCK | ブロック定義 |
BR | BREAK | 部分削除 |
C | CIRCLE | 円 |
CHA | CHAMFER | 面取り |
CO/CP | COPY | 複写 |
DT | TEXT | ダイナミック文字 |
E | ERASE | 削除 |
ED | DDEDIT | 文字編集 |
EL | ELLIPSE | 楕円 |
EX | EXTEND | 延長 |
F | FILLET | フィレット |
FI | FILTER | オブジェクト選択フィルタ |
H | HATCH | ハッチングとグラデーション |
I | INSERT | ブロック挿入 |
J | JOIN | 結合 |
L | LINE | 線 |
LEN | LENGTHEN | 長さ変更 |
M | MOVE | 移動 |
MA | MATCHPROP | プロパティコピー |
MI | MIRROR | 鏡像 |
O | OFFSET | オフセット |
PL | PLINE | ポリライン |
PU | PURGE | 名前削除 |
R | REDRAW | 再描画 |
RE | REGEN | 再作図 |
REC | RECTANG | 四角形 |
REN | RENAME | 名前変更 |
RO | ROTATE | 回転 |
S | STRETCH | ストレッチ |
SC | SCALE | 尺度変更 |
T | MTEXT | マルチテキスト |
TR | TRIM | トリム |
X | EXPLODE | 分解 |
配列複写(ARRAY)コマンドは、バージョンが新しくなって、
以前は出ていた「配列複写」ダイアログボックスが出なくなりました。
私は、以前の方が使いやすかったので、
以前のように使える方法で、コマンドを実行しています。
その方法は、コマンドラインに「ARRAYCLASSIC」と入力します。
すると、以前のように「配列複写」ダイアログボックスが出ます。
ご自身の使いやすい方を使って下さいね。
削除(ERASE) コマンドを実行する際、「E」と入力して、
コマンドラインに「オブジェクトを選択:」と出た時に、
「?」を入力すると、オブジェクト選択方法の一覧を表示することが出来ます。
鏡像(MIRROR)コマンドを実行する時は、文字が反転してしまうのを防ぐ為に、
まず、コマンドラインに「MIRRTEXT」と入力して、
値が「0」になっているかどうかを確認して下さい。
値が「1」になっていると、文字が反転してしまうので、「0」に変更しましょう。
AutoCADのコマンドでファンクションキーを覚えよう
AutoCADでは、「ファンクションキー」を使うと、
「作図補助設定」のON/OFFなどが、素早く実行出来て、
短縮コマンドと同様に、とても便利なので一緒に覚えておきましょう。
下記に表をまとめましたので、ご活用下さい。
ファンクションキー | |
---|---|
F1 | ヘルプ |
F2 | テキストウィンドウ |
F3 | オブジェクトスナップ |
F7 | グリッド |
F8 | 直行モード |
F9 | スナップ |
F10 | 極トラッキング |
F12 | ダイナミック入力 |
まとめ
短縮コマンド(エイリアス)とファンクションキーは、
AutoCADでの作図スピードを格段に上げてくれる、
とても便利なものなので、ぜひ覚えて使ってみて下さい。
どちらも、マウスを動かす手間なく、
簡単にコマンドや設定などを実行出来るので、
本当に作業が快適にすすめられますよ。
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