皆さんExcelの関数は使われてますか?
Excelは仕事をする上でも、仕事以外の日常生活でも、
なくてはならないとても便利で、身近なソフトですが、
その中でも、Excelの「関数」という魔法のツールを使いこなすことができれば、
複雑な計算も大量のデータの分析も、あっという間に出来てしまいます。
例えば、計算した値を任意の桁数で四捨五入したい時などは、
よくあると思いますが、この四捨五入も
Excelの「ROUND(ラウンド)関数」を使えば、一瞬で計算することが出来ます。
それでは、ROUND関数の使い方についてご説明していきます。
ROUND関数とは
まずは、ROUND(ラウンド)関数とはどういう関数で、
どのような時に使えば良いのかについてご説明します。
ROUND関数は、数値を四捨五入する関数で、
数値を任意の桁数で四捨五入したい時などに使います。
ROUND(ラウンド)関数もSUM(サム)関数と同様に、
使用頻度が高いものになりますので、しっかりマスターしていきましょう。
ROUND関数の使い方(数値を四捨五入する方法)
それでは、ROUND(ラウンド)関数の使い方についてご説明していきます。
例えば、数値を一の位で四捨五入したい時は、
計算結果(答え)を入力したいセルをクリックし、
『=ROUND(数値,桁数)』と入力します。
この時、手入力でも良いのですが、「関数の挿入」ボタンを使った方が、
簡単に関数の計算が出来、関数を使い慣れていない初心者さんには
特におすすめなので、そちらの方法で説明していきます。
まず最初に、
計算結果(答え)を入力したいセル(今回は「B2」)をクリックし(図1)、
次に、列番号のすぐ上にある「関数の挿入」ボタンをクリックします(図2)。
すると、「関数の挿入ダイアログボックス」が出るので、
関数名で「ROUND」を選択し、「OK」をクリックします。
(「関数名」に任意のものが表示されていない時は、
上部にある「関数の検索」に関数名を入力し、
「検索開始」をクリックすると、関数が表示されます。
※関数の検索についての詳細はこちらをご覧下さい。
関数名が分からない時の入力方法)
そうすると、「関数の引数ボックス」に切り変わるので、
「数値」は、計算対象の数値が入力されている「A2」のセルをクリックます。(図1)
(この時、数値を「絶対参照」にしたいので、
「A2」のセルをクリックした後に、 「F4」キーを押し、
「$(ドル)」マークを付けます。「A2」⇒「$A$2」)(図2)
※絶対参照についての詳細はこちらをご覧ください。
絶対参照とは(セル範囲をずれないようにする方法)
「桁数」は、一の位を指定するので、「-1」を入力して(図3)、
「OK」をクリックします(図4)。
これで、計算結果(答え)が表示されました。
※「関数の挿入」ボタンを使った関数の使い方の詳細はこちらをご覧ください。
関数の挿入ボタンの使い方
ROUND関数のコピー
同じように、「小数第一位」と「小数第二位」を求めるには、
先ほど計算した「一の位」のセル(「B2」)を、小数第一位のセル(「C2」)と、
小数第二位のセル(「D2」)にコピーします(マウスでドラッグでもOK)。
すると、計算式がコピーされますが、今回は「桁数」の修正が必要となりますので、
セルをWクリックして「桁数」を修正します。
小数第一位を指定するには「0」を、小数第二位を指定するには「1」を入力します。
これで、計算結果(答え)が表示されます。
どの位で四捨五入をするかを示す「桁数」の指定の仕方は下記のようになります。
- 「-3」・・・百の位
- 「-2」・・・十の位
- 「-1」・・・一の位
- 「0」 ・・・小数第一位
- 「1」 ・・・小数第二位
- 「2」 ・・・小数第三位
- 「3」 ・・・小数第四位
小数第一位を四捨五入する時が「0」で、そこを基準に覚えておくと良いと思います。
ROUND関数と関連する関数(一緒に覚えると便利なもの)
ROUND(ラウンド)関数に関連した関数に下記のものがあるので、
一緒に覚えておくと便利です。
- ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数:数値を指定した桁数で切り捨てる
- ROUNDUP(ラウンドアップ)関数:数値を指定した桁数で切り上げる
Excelの関数でよく使うもの一覧
いかがでしたか?ROUND関数の使い方は理解できましたでしょうか?
ROUND関数を使わずに、一つ一つ計算していくのは大変ですよね。
とても時間がかかって疲れ果ててしまいます。
このように、Excelの「関数」を使うのと使わないのとでは、
作業のスピードが驚くほど違ってきます。
とっても便利で有能なExcelの関数ですが、
実は使いこなせている人は少ないかもしれませんね。
「関数ってなんだか難しそうだし、私には無理。」
と思われる方もいるかも知れませんが、難しいと感じるのは最初だけです。
慣れてしまえば、とても便利なものなので、少しずつ覚えていきましょう。
ぜひ使い方をマスターして、使ってみて下さい。
それでは、ROUND関数の他にもまだまだよく使う便利な関数がありますので、
ご紹介したいと思います。